【ケトジェニックダイエット】オススメする理由を管理栄養士が解説

ケトジェニックダイエットにどのようなイメージをお持ちでしょうか?

主食を制限した偏った食事法?

こんな風に考える人がいると思います。

私達は小さな頃から「ご飯」+「一汁三菜」がバランスの取れた献立と教えられて来ました。しかし、実は「ご飯」+「一汁三菜」が良いということには明確な根拠がありません。

さらに、2020年に厚生労働省がまとめた資料によれば、多くの人にとって「ご飯」+「一汁三菜」では糖質の摂りすぎ、タンパク質の不足という問題が発生してしまいます。

この問題を解決し正しい栄養バランスにするためにどうしたら良いか。

簡単に考えれば、糖質を減らし、タンパク質を多く摂れば良いという事になります。これは、ケトジェニックダイエットの食事方法とピッタリ当てはまります。

これが、ケトジェニックダイエットが多くの方にオススメ出来る理由となります。

この記事を書いた人
ささ

<プロフィール>

管理栄養士

総合病院、クリニック、介護施設などで栄養指導の経験を積み独立。

現在は主に企業向けの栄養指導を実施。

これまで約2,000名に対し、栄養指導を行いダイエットや食生活改善をサポート。

自身でもケトジェニックダイエットを実践し効果を実感。

ケトジェニックダイエットの素晴らしさを布教中。

詳しいプロフィールはこちらをご覧ください

目次

バランス良い食事とは

昔から「ご飯」+「一汁三菜」がバランスの良い食事され、実際に私も学校でそのように学んで来ました。

しかし、管理栄養士として様々な現場で働く中で、多くの矛盾点が気になるようになって来ました。

気になった事
  • バランス良くと言う割に「タンパク質:脂質:炭水化物」の比率が歪じゃないか?
    (タンパク質:脂質:炭水化物はざっくり2:2:6の比率が良いと学びました)
  • 良いとされるバランスで食事をすると糖質過多になるんじゃないか?

ここでは、摂取する栄養素について理想の献立から摂れる栄養素と一日の摂取目標値の比較をして見ます。

理想メニューから摂れる栄養素(タンパク質/脂質/糖質)

理想メニューについては、農林水産省から出されている「バランスのとれた、一日の食事例」を参考にします。

出典元の献立は子供用の例ですので、大人用に若干ボリュームを増やしています。
※比率は変えていません。

朝食

ごはん
目玉焼き
リンゴ(1/4個)
かぼちゃの味噌汁
ヨーグルト

カロリー: 583kcal|タンパク質: 16g|脂質: 12.4g|糖質: 82.1g

昼食

魚の竜田揚げ
粉吹き芋
牛乳200ml
きゅうり、ニンジン、春雨のサラダ
みかん

カロリー: 727kcal|タンパク質: 25.3g|脂質: 17.6g|糖質: 119g

夕食

ごはん
豚肉の生姜焼き
キャベツ
レタスときゅうりのサラダ
わかめとかいわれ大根のスープ

カロリー: 654kcal|タンパク質: 21g|脂質: 7g|糖質: 77g

理想メニューで摂れる栄養素の摂取量は次のようになります。

【一日の摂取量】カロリー: 1,854kcal|タンパク質: 62.3g|脂質: 36g|糖質: 278.1g

バランスのとれた、一日の食事例(出典:農林水産省ホームページ)

https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/about/case.html

栄養素(タンパク質/脂質/糖質)の摂取目標

摂取目標については、厚生労働省が出している摂取基準から次の条件にマッチする値を確認します。

フィルタリング条件

性別:男性

年齢:30歳~49歳

身体活動レベル:普通

身長:170cm

体重:65kg

栄養素摂取量(g)エネルギー割合備考
タンパク質88g~135g摂取カロリーの20%
脂質n-6系脂肪酸:10g
n-3系脂肪酸:2g
摂取カロリーの20~30%必須脂肪酸を絶対量で表記
炭水化物食物繊維:21g
糖質の目標値の設定なし
摂取カロリーの50~65%エネルギー割合はタンパク質
及び脂質の残余を設定

必要カロリー量:1,820kcal

日本人の食事摂取基準(2020年版)(出典:厚生労働省ホームページ)

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08517.html

この資料から分かるポイントは下記となります。

ポイント
  • 炭水化物の目標値は含まれている食物繊維摂るための値。
  • タンパク質、脂質は摂取目標値がある。
  • 糖質についての摂取目標値はなし。
  • 炭水化物のエネルギー割合はタンパク質と脂質の摂取目標の残余から算定 ※根拠は特にないということ!!

理想メニューと栄養摂取目標との乖離量

理想メニューと栄養(タンパク質/脂質/糖質)摂取目標との乖離は以下のように考える事が出来ます。

#エネルギー量タンパク質脂質糖質
理想メニュー1,854kcal62.3g36g278.1g
摂取目標1,820kcal88g~135gn-6系脂肪酸:10g
n-3系脂肪酸:2g
目標値なし
少ない方が良い
判定
(理想メニューの
 栄養は適量か?)
過不足なし不足不足
(必須脂肪酸)
多い

まとめ

この記事ではケトジェニックダイエットを薦める理由について説明をしました。

ささ

少し専門的で退屈な説明となってしまいました^^;

簡単にまとめると

ケトジェニックをオススメする理由
  • 昔から良いとされてきた「ご飯」+「一汁三菜」の食事ではタンパク質と脂質が不足し、糖質が過剰となる。
  • タンパク質と脂質の摂取を増やし、糖質を減らすにはケトジェニックダイエット食が適している。

こんな感じですのでこれだけ知っておいて頂ければOKです。

ケトジェニックダイエットは正しい栄養バランスに近づけるための食事法であり、偏った食事による極端なダイエット法とは別物ですので安心してチャレンジして下さい。

ケトジェニックダイエットの始め方については

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